おやじ猫は捨て猫だった。
東京郊外に住んでいたときに近所の公園で拾ったのだ。
正確には、拾わされたというか。。。。
そのとき公園には「みゃおー!みゃおー!」と大声で泣き喚く
子猫の声が響いていた。
子猫だな~と思いながら見渡すと
茂みの近くにうずくまる一人の男性。
どうやら、ここに子猫がいるのか。。。
うかつにも近づいてしまった。
茂みを覗き込む男性は、
「すみません、お腹がすいてるみたいなんで何か探してきます。」
と、足早に去って行ったと思うと
小さな猫缶と200mmの牛乳パックを持って戻ってきた。
猫缶と牛乳を開けて
子猫を呼び寄せるが近寄ってこない。
なんとか捕まえて猫に食べさせていると
「それじゃ、ボクはこれで・・・・」
と立ち去ってしまったのだ。
子猫を手に呆然とするしかなかった。
そのときの、ノミだらけの汚い子猫が
このおやじ猫「マコト」なのだ。
えらい出会いをしてしまった。。。。